10億ドルの少女だゾ。

≪ミリオンダラースマイル≫

訳:100万ドルの笑顔。

PUA用語(?):それを使うと何故か人々が心を開いてしまう魔法。

 

類義語

≪リーダースマイル≫

リーダー的スマイル。全世界を救うといわれている。(世紀末リーダー伝たけしより)

 

f:id:YHRKjcUebyNGPBh:20180224002737j:plain

 

≪馬場スマイル≫

馬場宏美のスマイル。静岡県沼津市の2丁目の商店街あたりを救うといわれている。(同上)

 

f:id:YHRKjcUebyNGPBh:20180224002736j:plain

 

 

 

 

 

 

 

2018.2.7

 

その日俺は、ある1冊の本を読んでいた。

俺の名は藤也。

初即の女の子と体の相性が合わず3回目でようやくフィニッシュした男だ。

 

 

 

”コールドリーディング”

 

 

 

某ナンパ師アカウントが推していたことから興味を持ち

1冊の本を購入し、読んでいた。

 

「うわーーーーなっるほどーー!めちゃめちゃおもろいやん!!」

 

既に夢中になっていた。

 

ちょうどそのときネトナンで知り合った子とキャキャオをしていた。

 

ミキちゃん(仮)(19)は結局○○大学でいいんだよね?それとも○○大学?

 

え、なんで分かるの!?

 

なんてことない。コールドリーディングでもない。

アプリの距離表示機能と過去の女の子たちのデータから推測できただけだ。

 

(よし、やってみるか)

 

それは企業秘密。なんでミキがアプリしていたのかも多分当てれるよ。

 

少し攻めてみた。

 

なんで?笑

 

超能力者なの笑」(なんだコイツ笑 超能力者て笑)

 

あーたらこーたらぐーたらすーたら・・・

・・・・・みたいな?当たりでしょ?

 

(無理があったか?どうだ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:YHRKjcUebyNGPBh:20180224002830j:plain

 

(よしきたあああああああああ)

 

更に調子に乗って続けてみる

 

まあ、任せて。ミキはうんたからかんたらな一面もあるみたいだから。

 ・・・俺についてきてくれたらいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:YHRKjcUebyNGPBh:20180224002829j:plain

 

(勝ったああああああああああ)

 

面白すぎる、いや恐ろしすぎるコールドリーディング。

 

あんなLINEやカカオのやり取りは

凄い先輩方のツイートでしかみたことなかった。

 

(やばすぎん?この女の子たち。)

 

えげつない食いつきのトーク画面のスクショを見てそう思っていた。

だが、それが今自分のスマホの中で起きていた。

 

相手はおかしい子か??

いや、普通の女の子だ。

少なくともほんの数分前までは。

 

しかし今は、曲がりなりにも俺のトーク

彼女にぶっ刺さってしまった。

「これは相当な殺意で刺してますね」

と刑事ドラマの刑事が驚くほどに

見事に一突きしてしまった。

 

そして彼女から一言。

 

今度電話しましょーよ。

 

今じゃダメなの?

 

そこから電話が始まった。

 

相手からグイグイIOIが飛んでくる。

相手が興奮してるのが伝わってくる。

 

俺も会いたいけど、ごめんね、俺来週の木曜日しか空いてないんだ。

 

 

 

 

タイムなんちゃらかんちゃらメソッド。

 

 

 

ではない。

本当に今はやることがあって忙しいのだ。

 

(惜しいなあ、とりあえず連句先だけ聞いといて

  時間が出来てから仕上げたかったのに。

こんなぶっ刺さるなんて思ってもいなかったもんなあ。)

 

じゃあ、今日はダメなんですか?

 

(今日??・・・ああ!!今日か!!その手があった!!)

 

(いや、ダメだ)

 

俺は浪費癖があるため、使う分の金しか財布に入れないのだ。

まさかアポが入るなど考えちゃいない。今財布には1000円だ笑

 

ごめん、金おろしてねえわ。1000円しかねえ。

 

(あーあ、やっぱり今いくべきじゃなかったなぁ)

 

いや、別におごってもらいたいわけじゃないから!

 自分の分は自分でだすから!!

 

(どんだけ俺と会いたいんや!!逆に怖いわ!!)

 

ということで、寿司行ってからの藤邸inが電話にて確定。

 

あ、でも待って、パンツがない!!

 

は?

 

いや、洗濯するの忘れてて今履いてるのしかない笑

 

そんなん新しく途中で買えばいいやん?

 

えー恥ずかしいもん。買ってきて?

 

は?俺が?意味わからんやろ笑

 

それこそ、どういう基準で俺は女性用下着のコーナーから1枚を選び

どういう顔でそれをレジに通せばいいのだ。

 

(下手したら俺捕まらん?!)

 

やっぱパンツぼろぼろのやつやし、洗濯してお風呂入っていくね?

 

はーい、お風呂あがったら連絡してね。

 

貞操観念低すぎん!!??それともただのアホ!?!?)

 

 

先ほどの発言を訂正しよう。

44行前の発言を。

彼女は普通の子ではない。アホの子だ。

 

(ボロボロの下着ってなんなん!?そしてそれを履いてきたくないって

それ、俺に見られる前提!?え?そういうことなの?

そうやってとらえちゃうよ?俺。)

 

 

 

 

お風呂あがったーーー、やっぱりパンツ濡れたままだ笑

 

もう何が何だか分からない。めちゃくちゃだ。

 

(それってパンツが濡れてたの?それとも・・・)

 

ああ、なんだかもう負ける気がしない。

 

車で彼女を迎えに行き寿司屋へ。

このために自腹切って買ったオンボロ軽自動車。

買った甲斐があった。そろそろ元とれるだろう笑

 

ミキは先ほどビデオ通話したため顔を知っていたが

化粧をしたことでハーフっぽい顔立ちになった可愛らしい子だった。

 

寿司屋では他愛もない会話をした。

彼女のバイトの話、サークルの話、運転がうまいという話。

しかし会話以上に俺が魅了されたのはその笑顔だった。

 

常に笑顔。笑っていないときがない。

見ていて癒されるような飛びきりのスマイル。

既に俺は彼女に夢中になっていたのかもしれない。

 

しかし、既に俺はほんのわずかな何かを感じていた。

どこかに小さなひびが入っているような違和感。

彼女からのIOIともとれる会話が見当たらないのだ。

 

会計は二人合わせて1000円程度。

なんと彼女が年下にもかかわらず出してくれた。

 

運転してもらってるから。ほんといいから!

 

やっぱりイイ子だ。

 

眠いというので、改めて今の食いつきを確かてみたくなった。

 

家まで送ろうか?このまま。俺んち別に来なくても大丈夫だよ?

 

これで、うんといえば素直に帰そう。そう思った。

 

うんうん、藤也家行く。

 

さっきの食いつきの下がりは気のせいだったのかもしれない。

 

少し慣れない道だったため、彼女にスマホを渡しナビをお願いする。

 

《ピコン!!》

 

ねえ、イイねされたよ!コールドなんちゃらが・・・」だって。

 

(ヤッべ!!!!)

 

数時間前にツイートした、コールドリーディング成功ツイートを

誰かがイイねして、それが通知で出てきたのだ。

 

俺はめちゃめちゃ焦った。

一刻も早く家についてツイッターをどうにかしたかった。

 

お店で飲み物や食べ物を買い込み、藤邸in。

 

ここからは恋愛の話。

彼氏なし。好きな人もなし。経験人数=付き合った人数。

これといっていじりどころもない。

 

だが、どこか彼女の話に違和感がある。

けれど、どこにあるのか分からない。

 

某有名人気ブロガーナンパ師がブログ内でたまに使っていた表現。

 

あれは話を面白く演出するための表現だと思っていた。

そんな簡単に女の子の心情の変化や心の奥のひっかかりを見抜けるわけがない。

そう思っていた。

 

だが今、確かに俺にも垣間見えた。

彼女の一瞬の、けれど確実に今までと違う表情が。

 

何か悩んでることでもありそうだね。

 

すると彼女は話し始めた。

 

好きだった男と体の関係を持ってしまったこと。

そして、告白してフラれたこと。

そして、その寂しさを埋めるように

地元の先輩とも体の関係をもってしまい、今でも続いていること。

そして、そんな自分はクズであるということ。

 

経験人数=付き合った人数

は嘘だった。

彼女の中の後ろめたさが

彼女の本当をさらけ出させなかった。

 

そんなことないよ。彼氏以外としてる子なんて俺の知ってる人でたくさんいる。

 ミキはクズなんかじゃない。

 

いや、彼氏がいたってしてる子は存在する。

正式には、そうさすることを許させてしまう男たちが存在する。

毎日そんな女の子と男の子を毎日何人もスマホの画面の鳥のアプリで見ているのだ。

彼氏以外2人なんて健全にすら思えるほどだ。

 

ほんと!?ありがとう!!!よかったーーー。

 

そう言って安心して笑う彼女はやはり素敵だった。

まだ、どこかに俺への不信感だあったのだろう。

心の中のもやもやが晴れた彼女の笑顔は一層可愛らしい。

本当の彼女を引き出すことに成功した。

 

友達とずっと悩んでたの周りに私たち以外遊んでないから。

 これからは思いっきり遊ぼう!!

 

勝確ととれなくもないセリフ

が!!!やはりIOIを見つけられない。

 

寝ることになって、最初別の布団で寝るとすら言い出した。

なんとかベットで一緒に寝ることには成功したが

ギラついても勝てる気がしない。何故か分からないが分かるのだ。

 

しかし、チャンスが訪れた。

俺が以前アポしてDキス負けした子が会っていた男と

ミキが会っていた男が同じかもしれないという疑惑がでてきたのだ。

 

すると彼女は俺に体をすりよせ

俺の腕のあたりをつかみながら

真相を確かめようと俺が操作する俺のスマホの画面をのぞこうとする。

偶然ではあるが強めのボディタッチだ。

 

ちょっとー、やめてくれん?

 

一度腕にしがみついてくる彼女の手をふりほどく。

 

なんでよーいいじゃん、はよ見せて

 

俺への食いつきではなく、今起こっていることへの興味であることは明白だ。

 

だが、それに便乗して、俺は腕をすっと彼女の頭の下に入れた。

腕枕の完成だ。

 

結局二人の女の子の会っていた男は同一人物ではなかった。

 

腕枕の勢いそのままに、少し恋愛トークに戻した。

 

訪れた静寂。

 

ほっぺにキス。拒否反応はない。

 

えーーー今なんしたーーー!?

 

ほっぺにチューしたよ??

 

ほっぺになんかしたのは分かるわーー

 

ダメだった?

 

んー別に。

 

再び静寂。

 

再びキス。今度は正面に。

 

拒否反応は・・・?

 

ない。よし。いける。

 

唇をそのまま首へ。耳も触る。

 

ええええええええええいやだあああああああ

 

(えええええええええそんなあああああああ)

 

彼女は布団をかぶってあっち向いてしまった。

 

笑いながらだったため、形式かと思ったがそうでもないようだ。

 

え、そういうつもりだったの??しないよーーー??

 ただ、遊び友に会いに来ただけだからーー

 

(やはり顔グダなのか?)

 

顔が無理?笑

 

いや、違うわ!なんか分からんけどしたいと思わん笑

 

理由なきグダ。一番面倒ともいわれる奴が現れた。

 

どうやっても勝てる気がせずとりあえず諦めた。

 

(女の子は朝エロくなると聞いたことがある。そこに賭けよう。)

 

が、朝起きだしてこたつへ入ったかと思うと、そこで再び彼女は寝始めた。

 

部屋内セパを華麗に決められた。

 

途中のコンビニで朝ご飯を買い、彼女に私、車で彼女を家まで送り別れた。

自分の家に戻ると半端ない悔しさがこみ上げた。

あれだけ食いつきをあげといて負けた。

理由もなく、見つけられないまま負けた。

 

だが今までと決定的に違うことが俺の中にあった。

 

即できなかったことが悔しいのではないのだ。

即することを許させることができなかったことが悔しいのだ。

つまり、彼女にこっちを向かせることができなかった

彼女を魅了することができなかった

彼女の最大の信頼を得ることができなかったのが悔しいのだ。

 

正直、もう彼女の顔は思い出せない。

ただ、彼女の笑顔だけは不思議と覚えている。

負け惜しみになるだろうが、彼女は俺のマインドを変えてくれた。

これからは彼女のような笑顔で生きていこう。

顔は覚えていないのに、顔が好きだと思えるのはあの笑顔があるからだ。

俺もあの笑顔を身に着けよう。そうしたら、いろんな人を笑顔にできるかもしれない。

いろんな人が俺を覚えてくれるかもしれない。

 

あれ、この人カッコいいか?まあ、でもいっか。

 

そう思わせらる最強の武器を身に着けたいとそう思った。

 

 

 

 

 

《ビリオンダラースマイル》

直訳:10億ドルの微笑み。

俺がとある日出会った、これから先にも後にも出会うことがないでだろう笑顔。

 

 

まだまだ若輩~ミキに幸せあれ~

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

即記事かと思いきやの負け記事。

ぜひ皆さんには、どの段階で負け始めていたのか

何が決め手に必要だったのか。

グダの正体は何で、ここはどう攻めるべきだったのか

いろいろたくさんご指摘をいただきたいです。

 

トゥットゥルトゥル トゥットゥルトゥル

トゥッ!トゥッ!トゥッ〜〜♪♪

 

f:id:YHRKjcUebyNGPBh:20180129231754j:plain